すでに日本でも供給が始まっているので、ご存知の方も多いと思うが、サルヴィとライオン＆ヒーリーは、共同でペダル用の弦を新たに開発し、販売を拡大を目指している。「シパリオ・バイオカーボン弦」がそれで、昨年の英・カーディフで行われたワールド・ハープ・コングレスでお披露目し、試奏者たちからも概ね好評だったことから、市場展開を始めた。サトウキビ由来のバイオプラスチックで作られ、強力なアコースティック・プロジェクションと伸びやかさを備えた明るいトーンを持ち、あらゆるペダルハープに使用でき、弦の寿命も延びる上にイントネーションの改善も見込んでいるという。リサイクルや環境問題に熱心なヨーロッパならでは弦ともいえ、世界的なガット弦の不足という観点からも、今後は主流の弦になるかも知れない。