アメリカ在住のハーピスト、古佐小基史がマイケル・マンニング(ベース)、クリス・ガルシア(パーカッション)と共に吹き込んだアルバム「フォクシング・アワー」が、10月20日遂に全米リリースされた。
全8曲は古佐小自身のオリジナルで、今年の前半にカリフォルニアで行われた。本作がユニークなのは、いわゆるクラウド・ファンディングによって録音されたということ。それでも一般には、そう簡単に資金は集まらないと云われていることから、周囲のこのトリオへの期待度の高さが窺える。
本作は、「トリオ・ミュージックの可能性をレベルひとつ上げた上に、ジャズにおいてはハープ+ベース+パーカッションという特異な編成の様式美を広範認知させうる、凄い作品」といえる。一方、セッション・ミュージシャンとしてスタジオに出入りしている人の中にも、知る人ぞ知る存在であっても、やはりアメリカにはまだまだ未知の豪傑がいるものだという、深い感慨を覚える。本作はクラシックではないが、コンテンポラリーの分野では、ハープはどんどん進化/深化していることを実感できるアルバムだ。そして何より、アメリカでは多くのプロ・ハーピストからリスペクトされる古佐小の技の熟成が、かなり進んでいることを付け加えておこう。
お求めは以下のURLからデジタル・アルバムとして購入できる。
現在、日本でも配給先を選定中とのこと。ぜひ、ご一聴を。